修行

2011年6月3日

修行とは・・・

広辞苑によると、『悟りを求めて仏の教えを実践すること。托鉢をして巡礼すること。精神をきたえ、学問・技芸などを修めみがくこと。また、そのために諸国を経巡ること。』とあります

昔の職人の世界では、小学校を卒業すると親方のもとへ弟子入りし て、掃除や小間使いなどから始めて仕事を教えてもらい、二十歳くらいで一本立ちできる技量になると『職人』として扱われ、1年間の『お礼奉公』をして今で言う成人式にあたる兵隊検査を受けて社会に巣立っていったそうです

今は解りませんが、私の30代の頃は『お礼奉公』という言葉は生きていました

鍼灸や柔整(整骨)の世界では高名な先生のところへ修行に入って勉強させてもらう

そして、最後の一年はお礼奉公させてもらって独立する・・・


私は、素晴らしいシステムだと思っています

何も解らない子どもを、一人前の『大人』に仕上げてくれる・・・

技術ばかりではなく、大人という人間性まで教えてくれる・・・

それに応えて弟子は、お礼として1年間心をこめて働いて師匠に恩返しする・・・

そこには、実の親子以上の愛情が存在します


亡くなった私の父は、それこそ戦前に大阪へ大工の修行にでたそうです

職人になり、朝鮮半島へ出稼ぎに行っていたときに、母親が修行に出たっきり帰ってこない息子に会いたくて『ハハキトク』の電報を打ったそうです

父は、仕事先を辞めて新潟へ帰ってきたそうですが・・・

キトクのはずの母親が駅まで迎えにきていた!

これがその後の父の運命を大きく変えることになるのですが・・・


後年、兄が関西の書道展で最高賞と次点を取って表彰式に大阪に父と行った時に、当時の師匠を訪ねたそうです

会ったとたん、お互いに涙・涙・・で

兄は「父ちゃんが泣いてるのを初めて見た・・・」


赤ひげ塾は、師匠と弟子というより、『仲間』がコンセプトですが、修行や勉強の場を提供する意味での道場思想を進めていきます


『何の為に』

全て自分の修行