寒かった2月も終わり、ようやく春に兆しを感じるようになりました。
ここ、村上では「人形様巡り」という恒例の行事がスタートします。市内の町家の一般家庭やお店で雛人形などを飾ってお披露目するという行事です。村上は城下町ということもあって、殿様から拝領した人形や素朴な土人形など、その家に代々伝わっている雛人形などを「人形様」といって大切にしてきました。その時代時代で人形様のお顔にも特徴がありますが、子供を抱いた人形様もあります。
初日の3月1日は各種セレモニーがあります。今日は風が吹いて寒く感じますが、いまのところ雨や雪は降っていませんので、まずまずのスタートではないでしょうか。
今は全国で雛人形を飾るイベントが開催されていますが、私の知る限り村上が最初だったように思われます。人形には魂が宿ると言われていますが、人々と対面することで人形様にも笑顔が浮かんでいることでしょう。
白鳥の北帰行も終わり、3月は年度末で忙しい時期ですが、卒業式、転勤など別れの季節でもあります。また、新しい世界への船出の準備の時期ともいえます。また、この時期は春一番がふいたり、 凍返る、 菜種梅雨、 花冷えなどという言葉があるように、気候の変動が激しい時期ですから体調の管理には気を付けたいものです。
昔から「春は苦いものを食べよ」と言われています。苦味のある山菜にはミネラルやポリフェノールなど、細胞を活性化させる成分が多く含まれています。冬から春へ体も活動するための準備を始めるこの時期にふさわしい食材なのです。
自然の恵みで春を満喫しましょう!!!