ぎっくり腰
バランス活性療法とぎっくり腰はとても相性が良いです。
なぜかといえば、独自の検査法であるバランスチェックを活用することで、ぎっくり腰の根本原因になっている理由がわかるため対策が容易だからです。
ぎっくり腰には2種類のタイプがあります。
1つ目は一撃で動けなくなる「急性」タイプのぎっくり腰。
2つ目はピシッと痛みが走った後に時間をかけて段階的に悪化していく「鈍行」タイプのぎっくり腰。
どちらのタイプのぎっくり腰も、生活習慣の不摂生から引き起こされるため、まずは全体の基本検査をしっかり行い原因を特定するための情報を集める必要があります。
基本検査で得られた情報と、カウンセリングで伺った情報をもとにバランスチェックを行いぎっくり腰につながった原因と改善のためのアプローチポイントを調べますが、実はぎっくり腰の改善には「下半身」への施術が有効なのです。
ぎっくり腰がなぜ起きるのかといえば、下半身の筋肉の疲労蓄積が要因になります。
前傾姿勢や中腰の多い仕事、立ちっぱなし・座りっぱなしといった姿勢に偏りのある仕事で下半身の筋肉に疲労が蓄積することで筋肉が冷たく・硬くなることで腰の筋肉が伸びなくなり痛みに繋がっているのです。
下半身由来のぎっくり腰の場合、立った姿勢での動きであれば痛みを感じるが、椅子などに座った姿勢での動きであれば痛みが減少します。
すでにぎっくり腰で痛みを訴えているのであればお尻の筋肉や膝裏の筋肉を押さえながら体を動かすことで可動域=体を動かせる範囲が拡大するでしょう。
実際にぎっくり腰を起こしてしまった人は、お尻や腰回りの筋肉が冷えて固まっており、伸びが悪いです。
日常的に下半身を冷やす傾向がある方や、慢性的な運動不足、柔軟性の不足がある方こそぎっくり腰になりやすい方といえるでしょう。
バランス活性療法には下半身へアプローチする手技が多く含まれております。
それは、人間が本来備えている自分を治す力=自己治癒力を低下させる要因が下半身からやってくると考えているからです。
冷えは足元からやってきます。骨盤の歪みは、骨盤を支えている下肢の負担に影響されて発生・蓄積していきます。
だからこそ、足から順に整えることが大切であり、それこそが不調の根本改善につながると考えるのです。
実際にぎっくり腰を施術する場合、大切になるのは骨盤からアキレス腱に向かった下半身の筋肉です。
足の筋肉が冷えていることで腰に負担がふえているからこそ足を温める。
運動不足などで固まっている筋肉があれば動かして伸ばすことで血流を改善させる。
なぜ腰に痛みが発生するのかをしっかり把握してセルフケアを含めた提案を行う。
上記を数日間継続することで痛みは段階的に低下して日常生活に復帰することが可能となります。
痛みの改善に数日かかってしまう理由としては、ぎっくり腰は「急性」の腰痛であり、痛みを感じている腰部周辺には「小さな炎症」が起こっていると考えられます。
その炎症由来による痛みについては、炎症が治まらない限りは改善することが難しく、下半身の筋肉を緩めることで炎症部分の痛み軽減を狙っていきます。
ぎっくり腰の改善に大切なことは、日常生活に潜んでいる「ぎっくり誘因」を把握して適切な施術で歪みや負担の蓄積を軽減すること。
合わせて日常的に取り組めるセルフケアを提案することで再発予防と症状の早期改善につなげることです。
お客様からは「ぎっくり腰って癖になるんでしょう?」とよく相談されますが、日常生活にしっかりとセルフケアを組み込んだ方は二度と引き起こすことはないでしょう。
大切なことは日常的な負担の蓄積を予防すること。
繰り返し腰に負担をかけることは、腰椎椎間板ヘルニアの誘因にもなりかねません。
そのためにしかるべき部位を整えて、定期的なセルフケアやメンテナンスのための整体施術が大切です。