昨夜のテレビで、ベルギーのアントワープが世界中のダイヤモンド取引の中心だと放送していましたが・・・
興味深いことを感じました
売買の仲介人がいるのですが、売り手と買い手はお互いを知りません
仲介人が間に入って売買するのです
その取引に契約書などの書類は一切存在しません
お互いの信頼関係で成り立っているというのです
取引が成立すると、「マザール」と言って握手する・・・
それで終わり
また、値段の交渉中に他の業者へ売り込みに行くこともタブーなのだとか
つまり、『合い見積もり』なるものは、存在しないのです
マザールとは、『信頼・神のご加護を・・・』と言うような意味があるのだそうですが、それで問題はおきないのだそうです
ダイヤモンドに関係する職種は色々ありますが、『鑑定士』は名刺を持たないとのこと
何故かというと、依頼人との接触はしないし、誰が鑑定したか解らないようになっている・・・
これも、信頼性を高める要素なのでしょう
誰もが、『ズル』をしない・・・という約束の社会に生きていくためには、自分もそれを守る
そして、それを守れない者は、その社会では生きてはいけない
ダイヤモンド取引所の会員になるためにも厳重な審査があり、少しでも悪いうわさがある人間は絶対に会員になれないそうです
迫害されてきたユダヤ人が大半を占めるコミュニティーともいえるベルギーのアントワープですが、誰もが『信頼』という掟を頑なに守っていく・・・
理想社会と言える半面、排他的とも言えるかも知れません
しかし、日本にも『武士道』があった(あえて過去形)ように、『商道』ともいえる独自の信頼関係を創りあげたベルギーのダイヤモンド業界は、自分達に規制をかけてお互いの未来永劫の繁栄を図ったのでしょう
だから、信頼を損なうような自分勝手なことは許されず、お互いを尊重する社会を創りあげた!!!
『整体道』を確立することを目標の一つにあげている赤ひげ塾も、お互いの『信頼』を基本とした組織にしていきたいものです!
