今朝の新聞(新潟日報)の「日報抄」
『東京で暮らす社会人2年目の青年は毎月、新潟市に住む母親に2万円を送ってくる。
女手一つで育ててくれた感謝の思いを込め、勤続年数に1万円を掛けた額を贈ると決めているという。
塾などにはほとんど通わずに、東大に合格した。
基本を大切に、学校の授業を集中して聞いていたらしい。
こんな勤勉な学生が集まるであろう東大にあっても、苦労が報われないことはある。
東大野球部は現在、リーグ戦で2引き分けを挟んで56連敗中だ。
長い長い黒星街道に、小さな明かりが見えてきた。新人戦の連敗を15で止めたと本誌夕刊が伝えていた。
1月から特別コーチを務めている桑田真澄さんの教えが実ったといえる。
チームが怠けていたわけではない。桑田さんの就任前から、何とか勝とうと全員が懸命に練習していた。
例えば投手陣は、新たな変化球を身につけようと、長時間マウンドに立っていた。
桑田さんはまず、変化球の練習より「直球を外角低めに投げ続けることを」を求めたプロ野球の巨人などで活躍した桑田さんは抜群の制球力が身上だった。
PL学園時代は直球とカーブだけで甲子園で20勝を挙げた。
1センチの違いが「ホームランを外野フライにしてくれるし、ヒットを内野ゴロにしてくれる」と著書「心の野球」で書いている。
コントロールされた直球があるから変化球が生きる。 直球こそ基本なのだ。
桑田さんが「直球の大切さ」を説く言葉に、冒頭の青年の姿が重なった。
ひと夏を超え、秋のリーグで彼の母校は連敗を止められるか。
たのしみである。』
超一流のアスリートや芸術家など、その道の達人は、決まって「基本の大切さ」を説いています
基本をないがしろにして成功はありえませんネ!!