臨床例5 赤ちゃんができない悩みが見事に解消

2013年5月7日

 平成18年2月末、姑(わたしの患者さん)の紹介で来院したT・Nさん。15年ほど前から頭痛やめまいがあり、首、肩、腰の痛みや冷えも強く、さらには子宮筋腫を患っており生理痛もひどい――とのこと。  半年前に結婚するまでの約2年間、毎日8時間ほど行っていた職場でのパソコン作業によって、それらの症状はさらに悪化。今は痛みで首が回せない状態だといいます。  各回の施術前に足湯で冷えを取りつつ、週1回ペースで施術を行うことに。結果、5回目の施術終了後には、頭痛や首、肩の痛みはほとんど無し。生理痛も楽になっていました。さらに、4月の初めには、バランスチェックで「あとは(現在の仕事を続けている間は)月に1?2回のメンテナンスで良い」となったのです。  ところがそんなとき、彼女から「先生、実はわたし、赤ちゃんが欲しいんですけど・・・」という話が。聞けば、農家の長男の嫁ということもあって、周りから「早く跡継ぎを」と期待されているそうです。ご本人もご主人もその気ですが、結婚以来、今日までまったく妊娠の兆しが無いとのこと。  さっそくバランスチェックをしてみると、原因は冷えと仙骨の歪み。これまでの施術ですでにどちらもほぼ改善されているので、「今のペースで施術を続けていれば妊娠の可能性はあり」と出ます。その旨を伝えて希望を持たせたのですが、6月末の来院時には、「先生、今月も生理が来てしまいました・・・」と、気落ちしたように告げられました。  本人は精神的にかなり深刻なのだなと思い、再度、バランスチェック。今度は、より具体的に受胎可能な月まで特定してみました。  すると、「妊娠の可能性が一番高いのは今年の8月。もし8月に受胎しない場合には、(なぜかわかりませんが)来年の8月」と出ます。えっ、どうして?と何度もチェックをやり直すが答えは同じ。わたし自身、半信半疑で本人にその旨を伝えました。  7月、「今月もまた、生理があった・・・」と訴えられましたが、「あのネ、子供なんて神さまからの授かりもの。あまり意識し過ぎないほうがいいと思うよ」とアドバイス。  8?9月、月2回のペースでの施術。お互い、そのことには触れず。  10月。予約キャンセルの電話。  「先生、わたし妊娠しました。予定日は来年の6月だそうです!しばらくの間、施術を休みますね!!」とのこと。逆算してみて驚いた。妊娠したのはなんと8月!その後、「つわりがひどくて」と数回来院するも、施術後は順調に推移し、平成19年6月に無事女の子を出産しました。  その後、姑が来院したとき、「旦那(姑の長男)の出張で、1週間ほど嫁が来ていたけど、まあ元気でよく泣く、うるさい孫で・・・」と、それはうれしそうに話されていたのが印象的です。 那須道場・講師「バランス活性療法院こころ」 菅 政幸(すが まさゆき)