臨床例6 軽い統合失調症が5ヵ月で改善

2013年5月7日

 最近、精神・神経症状の患者さんが特に多くなってきました。自律神経失調症、うつ病などにおいて共通した以下の特徴があります。胸椎3番のずれと、胸位置のずれ、尾骨の腹側のずれ(D)です。

 当方では最近、40代女性1人、20代男性2人を施術しておりますが、いずれも5?6回ほどで納得のいく結果が出ています。

 37歳女性。来院直前の3ヵ月ほど、軽い統合失調症との診断で精神科に入院、加療。退院後、お母さんと来院されました。

 焦点の定まらない目、会話も最初と終わりでつじつまが合わない状態で、正直、施術するわたしも自信がありませんでしたが、バランスチェックすると、エアレーション(赤ひげ塾独自の器具)の併用で施術回数25回、期間7ヵ月との結果だったため、お母さんにその結果をお伝えして施術の意思を確認しましたら、「お願いします」とのことでしたので、施術開始。  最初、仙椎底の極端な変位があり、施術中も4回ほど調整。患者さんご自身のスケジュールの関係上、1週間に1度の施術となりました。3回ほどは変化がなかったのですが、ご本人は「気持ちが良い」と来院を嫌がらないとのこと。

 4回目の来院の際、お母さんが「とうしても自分が家を留守にしなければならなくなり、心配しながらも(患者さんを)1人残して家を空けましたが、帰ってみると、今までやれたことがない家事や食事を一人でこなし、そのうえ孫(患者さんのお子さん)の面倒まで見ていた」と、びっくりするやらうれしいやらのご報告をくださいました。

 それ以後、一進一退はあったもののほぼ順調に進み、最初の施術から5ヵ月後、19回目のときには、無事就職もできたとのことでした。その後、仕事の兼ね合いもあり、3回ほどしか施術はしておりませんが、疲れを取る内容の施術がほとんどで、再発はしておりません。

講師「ほうとく自然療法院」
阿部 邦三(あべ くにぞう)