【赤ひげメルマガ#27】ぎっくり腰の作り方

2024年06月22日



こんにちは。
整体師・赤ひげ塾講師の剣持 樹(ミキ)です。




私の自己紹介はコチラからご覧ください。



6月というのに、夏日が続いておりますね。

私が住んでいる新潟県村上市でも、連日28度を超えておりエアコンを使う日も増えてまいりました。

暑い日が続くと増えるのがぎっくり腰です。

先日お客様にお話して驚かれたのですが、「暑い時期ほどぎっくり腰が増える」と言う事実があります。

なぜ増えるのかと言えば、暑くなれば必然的に薄着(Tシャツ・短パン)や裸足生活、サンダル履きで外出し一日の終わりには湯船ではなくシャワー浴といった習慣が多くなるためです。

そこで今回のコラムでは「ぎっくり腰の作り方」と題して

なぜ起こるのか?
どう防ぐのか?

をお伝えしたいと思います。

「ぎっくり腰を作る」ために必要な要素は「冷え」と「筋肉の緊張」の2つです。
Tシャツと短パン、そして裸足生活で日常的に体に冷えを蓄積させます。

更に入浴ではなくシャワー浴を継続することで更に体への負担を増やすことができますね。

こうして体全体、特に下半身の筋肉がしっかりと冷えて上半身を支えることができず可動域が自然と狭まっていきます。



日常的な履物としてサンダルを使用すれば骨盤周辺の運動量が減り、血行が悪くなることで下半身の筋肉はさらに疲れを蓄積することになります。

こうして次第に上半身を支えることが出来なくなった状態が強くなれば、不意に上半身を強く動かした際にギクっとした衝撃と共に腰に痛みが走り「ぎっくり腰」が完成します。

現に、暑い時期に私の院に訪れるぎっくり腰の方は、そろって上記の服装(Tシャツ・短パン・裸足にサンダル)にシャワー浴の日々を過ごされていました。

因みにですが、寝違えやぎっくり背中も同様の手法で「作る」ことが可能です。

もうすこし踏み込んで解説しますと、まずは服装。
Tシャツ・短パンに裸足でいる状態では骨盤周辺や下半身の筋肉が冷えてかたまってしまいます。
下半身の筋肉に疲労が蓄積すれば上半身の筋肉を支えることが難しくなります。

例えばですが、前傾姿勢を作るためには、上半身の重さを下半身がバランスをとって支えます。

そのため、下半身にしなやかさがなくなっていれば当然上半身を支えることができなくなるのでギクッとした衝撃とともに痛みがやってくるのです。

更に履物の問題。サンダルがなぜ足に良くないのかと言えば、サンダルを履いているときには足が「すり足」状態となり骨盤周辺に負担をかけた歩き方になります。

おしりや太もも周辺の筋肉疲労が増えてこれも上半身を支えることが出来なくなる要因に繋がっていきます。

一夏だけでなく、一年中サンダルという方もたまにおられますが、整体師という立場からはとてもオススメできません。
なぜなら、長期的なサンダルの使用は指の変形を促してしまうからです。

外反母趾や内反小趾だけでなく、足指が浮き上がってしまう「浮き指」、サンダルを履くことで足が滑るため踏みとどまる力みからくる「屈み指」といった各種変形の要素になってしまいます。



それぞれの対策として、服装に関しては暑い時間帯は涼しい格好で良いのですが、睡眠時は腹巻きやレッグウォーマーなどで過度に冷えないためのケアをオススメしています。

勿論暑いのが苦手であれば出来る範囲の「保温」で十分です。
薄手の靴下を履くだけでも裸足よりは負担が減ります。

一日の最後はシャワー浴ではなく湯船に入る習慣を作りましょう。
水道代の節約としてシャワー浴を選んでも、ぎっくり腰で医療費が増えてしまうのであれば本末転倒ではないでしょうか。

思ったよりも骨盤から下半身は冷えているので、温かいお風呂はとても心地良いですよ。

履物に関しては、長時間の外出の場合は靴下の着用と紐靴がオススメです。
サンダルのような涼しい履物を選びたい場合は、足首をマジックテープなどで固定できるタイプのサンダルがいいですね。





それでも足指への負担は多少ありますので、その日のうちに足指のストレッチや「ゆびのば体操(4/6配信のコラム参照)」をしておくといいですね。

4/6配信のコラムはこちら

このコラムを書いている間にも、ぎっくり腰のお問合せがありました。
X(旧twitter)をみてみればトレンドにも「ぎっくり腰」の文字がありました。

お近くにぎっくり腰を頻発している方がいらっしゃいましたら、是非このコラムの内容を紹介してあげてください。

少なくとも私の院に来院されているお客様は、この情報を知ってからはぎっくり腰の頻度が下がっております。

毎日の繰り返しが体を作ります。
出来る範囲のケアで十分ですので楽しい夏を、快適な夏を過ごしていきましょう。



整体師・赤ひげ塾講師の剣持 樹(ミキ)でした。

次回は山本 恵子さんです。
お楽しみに。



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