こんにちは。 整体師・赤ひげ塾講師の剣持 樹(ミキ)です。 ![]() 私の自己紹介はコチラからご覧ください。 メルマガを開封頂きありがとうございます。 今回のテーマは「不安由来の痛みとその解消法」でお届けいたします。 日々相談いただく不調の中で多いのが「痛み」です。 痛みにも種類があり、筋肉を動かした際に痛くなる筋肉由来の痛み、動きとは関係なく継続的に痛む疾病由来の痛み、自律神経系の乱れから起こる痛みなど様々あります。 このような痛みの中に稀にですが「痛みへの不安による痛み」というものが紛れてきます。 ![]() 人は余りにも強い痛みを経験した際、痛みのきっかけを学習して同じ動きを行う際に体を緊張させてしまい痛みを感じるというパターンです。 例えば肘を痛めたことで腕を動かす際に肘関節周辺に痛みが出たとします。 その痛みが強ければ強いほど、同じ動作を行うときに「また痛みが出たらどうしよう」という心配と共にひじを曲げる筋肉を動かすと同時に、肘を伸ばす筋肉にも力が入ってしまいます。 その結果どうなるかといえば、車でいうアクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態となり関節・筋肉への負担が増えて痛みに繋がるというわけです。 このような痛みの場合、根本的には痛みの原因が「自身の不安」にありますので、改善のためのアプローチも自身の不安解消を狙って行います。 痛む部分周辺に痛みを庇ってコリが蓄積している部分が存在していますので、そのコリへのストレッチやセルフマッサージを行うのであれば10秒~15秒程度を目安に行いましょう。 入浴や保温といった温熱療法であれば5分以上継続すると良いですね。 入浴しながら痛みが出やすい動作をゆっくり行うと負担が軽減しておりますので【動かしても痛くない】というイメージを体に教えることができます。 あとは、日常生活で過度に庇うことなく使用するといったことも大切です。 このように様々な角度からアプローチを継続することで痛みを感じていた部分への不安が薄れていき次第に痛みも減少していくといった狙いです。 ここで少し考慮しておきたいことは、セルフケアを初めてすぐに改善するわけではないということですね。 ある程度の期間で反復して「動かしても大丈夫」を認識させることで段々と動かせる角度は増えていきます。 私自身も、最近まで膝の靭帯を痛めておりまして痛みの原因は解消したのですがカバーして使っていたことから緊張が抜けなくなり、痛みが続いていました。 4週間ほどで痛みの原因部分は落ち着いてきたのですが、まともな歩行はできませんでした。 入浴中にお湯の中で膝の曲げ伸ばしや正座を行い周辺の筋肉を刺激、手すりにつかまって歩行運動を行い不安の解消に努めることで、少しずつ本来の動きを取り戻すことができました。 昨日できなかったことが今日はできる。 この繰り返しで最終的な改善を目指します。 臨床の現場では様々な不調と遭遇します。 あらゆる角度からの可能性を考慮して施術プランを組み立てていきますが、時には予測の難しいケースもあるでしょう。 不安から来る痛みも予測の難しいケースの1例ではあります。 こんなケースもあるということを頭の引き出しの片隅においてみてください。 最後までご覧頂きありがとうございました。 整体師・赤ひげ塾講師の剣持 樹(ミキ)でした。 次回は山本 恵子さんです。 お楽しみに。 ※このコラムでは赤ひげ塾が毎週土曜に配信しているメールマガジンを一部編集してご紹介しております。 #1~#11や最新のものはメールマガジンにご登録でお読みいただけます。 【メルマガの詳細・登録はこちら】 |
【赤ひげメルマガ#60】不安由来の痛みとその解消法
2025年02月15日